「借金」でしんどそうにしている家族を見て、助けるべきか、線を引くべきか?

浮気問題で相談に来られる方に、「借金」や「ギャンブル」の問題が絡んでいるケースは少なくありません。
セットのようになっていることもあります。

今回は、夫の浮気問題で相談に来られた方から寄せられた「借金」についての悩みにもお答えしながら、
しんどそうにしている家族に対して、どのように向き合えばいいかを考えていきます。

甘え?本当にしんどい?見極めが難しい理由

よく「うつ病は甘えではない」と言われます。
それはその通りで、うつ病は脳の機能に変化が起きて、本人の意志だけではどうにもならない「病気」です。

ですが現実には、

  • 本当に病気で苦しんでいる人
  • しんどいふりをして現実から逃げたいだけの人

この両方が存在します。

しかも、本人自身も自分の状態を正確にわかっていないことが多く、
「本当の苦しみ」と「甘え」の境目は非常にあいまいです。

見極めるためのヒント

完全に見分けることはできなくても、参考になるポイントはあります。
たとえば、こんな違いが見られます。

病気の可能性が高い場合甘え・逃避の可能性が高い場合
本人の様子本当に無気力で絶望感が強い不満を訴えるが行動はできる
体調食欲不振・不眠など身体症状が続く体調に波があり、場面によって元気
一貫性状態がずっと悪い状況によって元気になる
助けの求め方苦しみながら支援を求める「わかってくれない」と怒ることが多い
病院受診への態度 必要性を理解し受診する病院を拒否して逃げる傾向

もちろん、これらはあくまで参考です。
どちらの要素も混ざっている場合もありますし、一概に決めつけることはできません。

それでも、自分を守ることが大切

たとえ相手が本当に苦しんでいたとしても、
あなた自身が引きずられてボロボロになってしまったら、意味がありません。

だからこそ、大切なのは、
「相手にできること」と「自分にできないこと」の線引きをすること
です。

  • ご飯を作ったり、家事をしたり、できる範囲のサポートはする
  • でも、「お金を貸す」「問題を代わりに解決する」など、自分をすり減らすことはしない

そんなふうに、自分のラインをはっきり持っておくことが、結果的にお互いのためになります。

罪悪感を感じすぎない

相手が苦しそうにしていると、「これでいいのかな」「もっと助けてあげるべきだったかな」と罪悪感を感じるかもしれません。

でも、思い出してください。
あなたはもう十分にがんばっています。

本当のサポートとは、
相手の「しんどさ」を全部背負うことではなく、
自分自身を守りながら、相手にも自分にも正直でいることです。

最後に

誰かがしんどいとき、寄り添いたいと思うあなたの優しさは、何よりも尊いものです。
その優しさを失わないためにも、まずは自分を守ることを忘れないでください。

苦しいときは、誰かに頼ることも大切です。
あなたは一人ではありません。