浮気・暴力(DV)・借金(ギャンプル癖や無職含む)のどれか一つでもあると夫婦問題に発展しそうなのですが、調査依頼に来られる方の状況を聞くと、その3つが全部あるというケースがあります。
しかも、周りの親しい人に相談すると、みんな口をそろえて「離婚した方がいい!」とアドバイスをされるのですが、ご本人が「まだ夫に気持ちがあって、離婚を踏みとどまっています。」と言われる方が多いです。
今回は、実際に1年ほど前に調査を依頼された方から、その後の報告があり、ブログに書いても良いですよ、ということなので書きます。
調査内容
ご主人(31歳)の浮気調査を依頼された奥さんは、最初の相談ではこのように言われていました。
「夫は、昔からギャンブルが好きで、知らない間に消費者金融でお金を借りては、私と両親がお金を返してきました。あと、普段はとても良い人なんですが、お酒を飲むと暴れて暴力も出たりして大変なんです。」
「で、今回、スマホを見たら浮気しているようなので、もう別れた方がいいかなと考えていますが、こんな夫ですがまだ未練があって、別れる決断ができません。」
調査の結果
調査の結果、ご主人は平日に仕事を休んで女性と会っていました。
二人で県外にデートに行ったり、女性のアパートで夜遅くまで過ごしたりしていました。
相手の女性は20代前半で、後日、ご主人の自白で判明しましたが「出会い系サイト」で知り合った女性でした。
アドバイスとその後
浮気・暴力・借金のどれか一つでもあると、離婚問題になりそうですが、その3つがあっても離婚を踏みとどまる方もいます。
この方も、頭では「離婚した方がいい」と分かっていても、心に未練が残っていて最後まで迷っていました。
しかし、最終的には夫と女性が楽しそうにしている調査結果をみて、離婚に向けて進む決断をしました。
そこで、夫には暴力や暴言があったので、まずは子供を連れて実家で別居することにしました。
こういったケースでは、同じ屋根の下で生活しながら話し合いを進めるよりも、まずは別居などで心と体が安全な環境を確保して、それから話し合いを進める方が良いです。
また、直接、本人と話し合うよりも、弁護士に依頼をして代理で話を進めていく方が話し合いが進みます。
半年で離婚が成立
別居後、弁護士を通じて夫に対して離婚の話を切り出したところ、夫はすぐに浮気を認めて実家に来て土下座して謝りました。
その時に、相手女性の素性や出会いなどを白状し、「相手女性とはすぐ別れた。ただの浮気だ。俺にはお前しかいない。」と泣きながら話していたそです。
しかし、奥さんは「前も同じことで許したし(実は、浮気は結婚してから2回目…)今回、許してもまた同じことをされる。」と気持ちを固めて離婚を決断しました。
人は誰しも失うことが怖い
人は「新しく手に入れるものよりも、失うものの方が大きな損失を感じる。」という心理現象が働きます。
ですから、誰から見ても離婚をした方が良いと思われる夫でも、手放せなくなってしまいます。
その証拠に、「もし昔に戻れるとしたら、若いころの自分にどうアドバイスしますか?」と質問すると、
「あんな人(ヤツ・旦那)と、一緒になったら絶対にダメ!と言いたいです。」と言われる方がほとんどです。
人にはそれぞれ器(うつわ)があります。
自分もっている器に何か新しいものを入れたい時は、いま入っているものを手放さないといけません。
この方も、「最初は、離婚することが怖くて勇気がいりましたが、いまでは精神的なストレスがなくなったのか、グッスリ眠れるようになりました。元旦那と一緒だった時、ずっと心の中にあったモヤモヤが、手放してみてスーッとなくなりました。」と言われていました。