調査依頼の相談に来られる時点で、離婚をするか修復するか悩んでいる方が多いのですが、なかには「もう離婚します!」と言われる方もいらしゃいます。
しかし、そんな方でもしばらく時間を置くと、離婚を踏みとどまるケースもよくあります。
今回は、実際に1年ほど前に調査を依頼された方から、その後の報告があり、ブログに書いても良いですよ、ということなので書きます。
調査内容
ご主人(56歳)の浮気調査を依頼された奥さんは、最初の相談では「子供も独立しているし、夫婦だけの問題だから、浮気の事実をつかんだら離婚します!」と言われていました。
調査の結果、ご主人は仕事関係の女性と交際をしていることが判明。
月に3回ほど、仕事帰りや休日出勤と偽って女性と会っていました。
結果報告とアドバイス
その調査結果を報告した時にも、「やはり…。もう離婚ですね!」と奥さんは言っていましたが、夫婦の関係を詳しく伺うと、このご主人はこれまでにとても家庭的で、もちろんDVやモラハラも一切なし。
いまでも家のことは手伝ってくれるし、一緒に外出もするとのこと。
調査中のご主人の様子をみても、離婚を決意しているようには思えませんでした。
(なぜそう思うのですか?と聞かれることがよくありますが、うまく言葉では言い表せません。ただこれまでたくさんのケースを見てきたカンなのだと思います。)
そこで、「いきなり離婚ではなく、とりあえず別居をしてみてはどうですか?」とアドバイスしました。
いきなり離婚よりも まずは別居がおすすめ
奥さんは、いままで信じていただけに急に浮気の問題が発覚して、腹が立ったり、動揺したり、日々気持ちが大きく揺れ動いていて、それが苦しいから離婚しかない!と思っていたところもありました。
このような場合は、「もう苦しいから、すぐに離婚したい。」という気持ちも分かりますが、感情にまかせていきなり離婚に進むのではなく、まずは別居から始めてみるのがおすすめです。
とりあえず離れて生活してみると、一人で冷静に考えることができますし、また違う感情も出てきます。
そして、軽い気持ちで浮気をしていたご主人も、別居となると慌てます。(情けない話ですが、こうならないと事の大きさを分かりません。)
ご主人にも一人暮らしをさせ、炊事・洗濯など、家事のすべてをやらせてみたらいいでしょう。
実際に別居してみた結果
そこでさっそく奥さんは、自分の職場近くにアパートを借りて、一人暮らしを始めました。
もちろん、それと同時に浮気相手にはしっかり話をして謝罪をさせました。
ご主人も「許してほしい」とすぐに奥さんに土下座して謝りましたが、その時はまだ受け入れられなかったので、しばらく別居生活を続けていました。
そして、1年という長いような短いような時間が経ったころ。
ふっと、「もういいや、家に戻ろう。」という気持ちになったそうです。
心の痛みには時間がクスリになることもあります
何か辛いことが起きたとき、その時の感情に任せて行動してしまいがちです。でも、冷静な判断ができないことが多いです。
たしかに、目の前の問題はすぐに解決した方がよいですが、傷いた「心の痛み」には、時間がクスリになることもあります。
浮気の問題が発覚した時、いきなり離婚を決めるのではなく、とりあえず離れて暮らしてみるのも良いと思います。