夫の浮気が原因で離婚する場合、離婚前にしっかり取り決め事をしておいた方が良い理由

浮気が原因で離婚をする場合は、契約書をしっかり交わした方がよい。

調査をして、浮気の事実がはっきりしたら「即離婚したい!」という方がいます。

先日、5歳と2歳の男の子を連れて調査を依頼された方も、同じようなことを言われました。

「浮気をされている今の状態が苦しいので、一刻も早く別れて楽になりたい」とのこと。

 

しかし、僕のアドバイスとしては、その気持ちはとてもよく分かりますが、特に小さな子どもがいる場合は、感情に任せてすぐに離婚をするのではなく、慰謝料や養育費などしっかりと取り決めをしないといけません。

 

理由は、浮気が原因で離婚をした夫が、数年したら子どもの養育費を払わなくなったというケースをたくさん見て来たからです。

 

その方も最初は、「主人は、わりと責任感はあると思うので、子どもに対しては養育費をちゃんと払うと思います。」と言われてました。

でも、はたして本当に責任感のある人が、浮気をしたあげく、奥さんと二人の子どもを捨てるでしょうか?

 

浮気がバレたら逆ギレして、「早く離婚届けに判を押せ!」という人が、ちゃんと子どもの養育費を払うとは、とうてい思えません…。

しかも、夫が離婚後にその浮気相手と再婚したら、しばらくするとその女性から

「前の奥さんにお金なんか払わないでよ!うちも家計が苦しいんだから!!」

などと言われるのは簡単に想像できます。

 

離婚をして、もらえる慰謝料や養育費は微々たるものかもしれません。

でも、例えば、子ども二人の1か月の養育費が5万円だとします。

すると、1年間で60万円。

10年間では600万円。

子どもが大学を出るまでの20年間だと1200万円にもなります。

 

今は、感情的になっていて、一刻も早く離婚をしたい気持ちは分かりますが、長い将来のことを考えると、絶対に離婚に関する条件をしっかり取り決めてからの方が良いでしょう。