岡山家庭裁判所から調査開始。親権争いは不平等?

先月、男性(ご主人)からの依頼で、別居している妻の調査を引き受けました。

状況は、ご主人が仕事から帰ってきたら、奥さんの荷物がなくなっており、5歳の息子も一緒に連れて出て行っていました。

前日に大喧嘩をしたので、実家にでも帰っているのだろうと、ご主人もその日は腹を立てていたので、あえて連絡はしませんでした。

 

しかし、次の日の晩も仕事から帰ると奥さんは家にいないので、LINEで「いつ帰るのか?」と送ったところ、「一生帰るつもりはありません。」とのこと。

腹を立てつつも、奥さんの実家を訪ねましたが、母親が出てきて「まったく知らない。」と言われました。

しかも次の日には、裁判所から調停の期日が書かれた書面が送られてきて、驚いたご主人は、その日は仕事を休んで、息子の保育園に行きました。

すると、息子は3日ほど前から体調不良を理由に休んでいるらしく、保育園の職員も状況が分からない。

奥さんは、パートはしているものの部屋を借りる余裕はないはずだし、友人もいない。いったいどこに行ったのか?

 

裁判所に調停を申し立てて家を出るまでが計画的なので、浮気相手の男性でもいるのではと、相談に来られたのでした。

話を聞いていくと、

  • ここ数か月、夫婦喧嘩はあったがご主人が暴力をふるったことはない。
  • 1年前からパート(ある会社の事務)に行きだして、バツイチ上司(男性)の話をよくしていた。
  • 見たことがない派手な下着が洗濯カゴにあったのを一度見たことがある。
  • ネイルサロンや痩身エステに頻繁に通うようになった。
  •  

    大まかに以上のようなことから、奥さんの別居は男性が原因ではないかと判断して調査を引き受けました。

    (※奥さんが暴力を受けていて、身を隠しているという場合には、所在を特定する調査は引き受けていません。)

    まずは、奥さんの居場所を見つけないといけませんが、まったく手掛かりがないので、調停の日に裁判所から尾行を行い、住んでいるところを特定するようにしました。

    そして、調査の結果、奥さんは岡山市南区の民家に帰宅し、さらにその後の調査で、その民家は例のパート先の上司の自宅だということが判明しました。

    奥さんは、息子の保育園は退園させ自分自身もパートを辞めていました。

     

    女性の場合は「浮気」ではなく「本気」の場合が多いですが、今回のケースも用意周到で、離婚に向けてまっしぐら。完全に「本気」です。

    そして、「親権」争いになると、圧倒的に母親有利だと痛感します。

    浮気をして勝手に家を出ていったのは妻の方ですが、『親権』の話になると調停員は無条件で母親に親権を渡すように勧めてきます。

    子育ては、いろいろな面で母親の方が向いているのは分かりますが、偏見を持たずに判断をしてもらいたいです。

    ですから引き受けた調査も、不貞行為の証拠だけではなく、「母親として落ち度がないか?」「ちゃんと子供を育てることが出来る環境なのか?」など、出来るだけそういったことも含めて調べていきます。

    今回の調査内容が、依頼者の為に少しでも有利になればと思います。

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